2017/08/27 17:37


Spiritual Jazz Blog #2 / John Coltrane 



前回のブログでは、スピリチュアルジャズとはどのような音楽かということを解説させて頂きました。


第2回となる今回は、スピリチュアルジャズを語る上でもっとも重要なジャズマン『ジョン・コルトレーン』についてです!




ジョン・コルトレーンといえば、帝王マイルス・デイビスと並び、ジャズ界の2大巨匠として知られ、ジャズにあまり興味がない方でも名前ぐらいは知っているという方も多いのではないでしょうか?


また、スピリチュアルジャズがあまり好きではないというジャズファンでも、初期、中期のコルトレーンの演奏が好きな方は沢山いるでしょう。


1950年代のハードバップ黄金時代、1960年代のモードジャズ時代、マイルス・デイビスやセロニアス・モンクのバンドへの加入、ソプラノサックスでの演奏、自身のレギュラーバンドでの活躍など、約10年間という短い活動期間にもかかわらず、彼の魅力を語ろうとするといくら時間があっても足りません。


このブログではジョン・コルトレーンという偉大なジャズマンが『スピリチュアルジャズ』に与えた影響についてのみをピックアップし、ご紹介させて頂きます。




ジョン・コルトレーンは、1965年発表アルバム『Ascention』で本格的にフリージャズの分野へと活動の場を変えていきます。


当時はまだ保守的なジャズファンが多く、フリージャズという音楽はあまり理解されていませんでした。


そんななか、マイルス・デイビスとならび、ジャズ界のトップにいたジョン・コルトレーンがフリージャズを支持したことは、多くのジャズファン、ジャズマンに衝撃を与えました。


同年、スピリチュアルジャズの原点といっても過言ではない名盤『A Love Supreme』を発表します。


このアルバムが発表されたのは『Ascention』よりも後でしたが、1964年12月9日に録音されているので、『Ascention』より前に録音されたことになります。(Ascention 1965年6月28日録音)


『A Love Supreme』は、前回のブログにも登場しましたが、スピリチュアルジャズを語る上で絶対に外せないアルバムです。


Part 1: Acknowledgement (承認)

Part 2: Resolution (決意)

Part 3: Pursuance (追求)

Part 4: Psalm (賛美)


の4部構成となっており、神秘主義思想『カバラ』の影響を受けてつくられたといいます。


また、Part 4: Psalm (賛美)では、ジョン・コルトレーン自ら神へ向けたポエムを歌い上げました。


ただ、『歌う』といっても実際に言葉を口に出したわけではなく、テナーッサックスの音色にのせて朗読したのです。


彼はこのパフォーマンスを”musical narration”と呼んでいたそうです。


歌詞(ポエム)を載せると長くなってしまうので、一番下に載せておきます。


ぜひ一度この歌詞(ポエム)を読みながらこの曲を聴いてみてください。




前回のブログでスピリチュアルジャズについての説明をした際に、


『スピリチュアルジャズ』とは、黒人音楽独特の肉体性、精神性、祝祭性、抗議、救済、安らぎなどの『ブラック・スピリチュアリティー』を表現した音楽であると説明しました。


『A Love Supreme』以前にも、アフリカ系ジャズマン達によるフリージャズを中心に、それに近い音楽は生み出されてきましたが、ジョン・コルトレーンが『A Love Supreme』で直接神を歌い上げたことにより、スピリチュアルジャズという世界への明確な道標ができたと言っていいでしょう。




この『A Love Supreme』が音楽的に素晴らしいアルバムであることは間違いありません。


ですが、スピリチュアルジャズとしてこのアルバムを聴くと、ブラック・スピリチュアリティーのパワフルさに欠け、まだ少し手探りな状態である印象を受けます。


ただしそれは、ジョン・コルトレーンがブラック・スピリチュアリティーを表現しきれていないということではなく、その後の『スピリチュアルジャズ』というムーヴメントの先駆けとなったアルバムですので、スピリチュアルジャズとしては未完成で当然でしょう。


そしてその未完成さがこのアルバムの魅力の一つでもあります。




このアルバムによりジョン・コルトレーンは、音楽的にも精神的にも一つの高みに達したのですが、研究熱心で求道的な彼はさらに上を目指しました。


しかし、『A Love Supreme』を発表した2年後の1967年7月17日に肝臓癌でこの世を去ります。(満40歳没)



彼の死後、ファラオ・サンダースらを中心に、ジョン・コルトレーンの魂を受け継いだジャズマン達がスピリチュアルジャズを発展させていきました。


サウンドや演奏スタイルといった表層的な部分だけでなく、その精神性や生きざまにおいてもコルトレーンが後のアーティストに与えた影響は計り知れないでしょう。


既成のリズムやコード進行から解放されるべく繰り広げられた即興演奏は、人間的にもさらなる高みへと飛翔しようとしていた彼の姿そのものでした。





さて、今回はスピリチュアルジャズの世界への道標を作った偉大なジャズマン『ジョン・コルトレーン』についてでした。


彼の魂はこれからも多くの人々に受け継がれていくでしょう。



以上、お付き合いありがとうございました。


次回もお楽しみに!



スピリチュアルジャズのレコードはこちらから!

↓↓↓↓

https://www.7110records.com/categories/646666



前回

Spiritual Jazz Blog #1 / スピリチュアルジャズとは?

https://www.7110records.com/blog/2017/08/27/170333




A Love Supreme (Psalm)

by John Coltrane


I will do all I can to be worthy of Thee, O Lord.

It all has to do with it.

Thank You God.

Peace. There is none other.

God is. It is so beautiful.

Thank You God.

God is all.

Help us to resolve our fears and weaknesses.

In you all things are possible.

Thank you God.

We know. God made us so.

Keep your eye on God.

God is. He always was. He always will be.

No matter what... it is God.

He is gracious and merciful.

It is most important that I know Thee.

Words, sounds, speech, men, memory, thoughts,

fears and emotions--time--all related...

all made from one... all made in one.

Blessed be His name.

Thought waves--heat waves--all vibrations--

all paths lead to God. Thank you God.

His way... it is so lovely... it is gracious.

It is merciful--Thank you God.

One thought can produce millions of vibrations

and they all go back to God... everything does.

Thank you God.

Have no fear... believe... Thank you God.

The universe has many wonders. God is all.

His way... it is so wonderful.

Thoughts--deeds--vibrations,

all go back to God and He cleanses all.

He is gracious and merciful... Thank you God.

Glory to God... God is so alive.

God is.

God loves.

May I be acceptable in Thy sight.

We are all one in His grace.

The fact that we do exist is acknowledgement

of Thee, O Lord.

Thank you God.

God will wash away all our tears...

He always has...

He always will.

Seek him everyday. In all ways seek God everyday.

Let us sing all songs to God.

To whom all praise is due... praise God.

No road is an easy one, but they all

go back to God.

With all we share God.

It is all with God.

It is all with Thee.

Obey the Lord.

Blessed is He.

We are all from one thing... the will of God...

Thank you God.

I have seen God--I have seen ungodly--

none can be greater--none can compare to God.

Thank you God.

He will remake us... He always has and He

always will.

It's true--blessed be His name--Thank you God.

God breathes through us so completely...

so gently we hardly feel it... yet,

it is our everything.

Thank you God.

ELATION--ELEGANCE--EXALTATION--

All from God.

Thank you God. Amen.





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